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地域医療支援病院の概要を確認

地域医療支援病院の概要を確認

地域医療支援病院とは何かを簡単に説明します。地域医療支援病院は「地域の医療機関を支援し、入院施設や専門外来を有して救急医療に対応できる病院」のことです。


どのような病院なのか

どのような病院なのか

病気やケガをした時は病院を受診しますが、多くの人はまず自宅の近くにある病院を受診することでしょう。地域にある診療所やクリニックなどのかかりつけ医で初期治療や投薬などのいわゆる一次的な治療を受けますが、より専門的な治療が必要な場合は規模が大きく設備が整った病院を紹介されます。その規模の大きい設備が整っている病院のことを「地域医療支援病院」といいます。地域医療支援病院は医療機関の機能区分の1つで、1997年の医療法改正で新設されました。
地域医療支援病院ではかかりつけ医から紹介された患者を診察・治療するだけでなく、地域の診療所に患者を紹介する逆紹介も行っています。設備も充実しており、地域のかかりつけ医や歯科医と医療機器を共有したり、院内で働くスタッフや院外の医療従事者への研修を行ったりしています。
2019年10月時点で地域医療支援病院として承認されている医療機関は618施設でしたが、その数は年々増加傾向にあり、地域医療の発展に寄与しています。

都道府県知事の承認が必要

都道府県知事の承認が必要

地域医療支援病院として機能するためには、地域医療を確保するための医療機関としてふさわしい組織や設備を備えていることなどの条件を満たし、都道府県知事の個別承認を受ける必要があります。

承認されるには

承認されるには

地域医療支援病院として承認されるには一定の条件を満たす必要があります。まず、医療機関が国・都道府県・市町村・社会医療法人・医療法人であり、個人の診療所でないこと、そして、地域の診療所や歯科医院から紹介された患者と逆に紹介した患者の割合が「紹介率が80%以上」「紹介率が65%以上かつ逆紹介率が40%以上」「紹介率が50%以上かつ逆紹介率が70%以上」のいずれかに該当していること、です。

紹介率について

紹介率について

地域医療支援病院の認定条件の中に「紹介率」「逆紹介率」という言葉がありますが、そもそも何のことかご存知でしょうか。地域医療支援病院の認定を受けるためには、紹介率や逆紹介率の基準を満たす必要があります。知識として知っておきましょう。
「紹介」とはその名の通り、地域の診療所や歯科医院、いわゆる「かかりつけ医」から地域医療支援病院へ患者を紹介することです。患者はかかりつけ医から渡される紹介状を持って地域医療支援病院を受診することになります。一方、「逆紹介」はその反対で、地域医療支援病院が患者を地域の診療所や歯科医院に紹介することです。入院治療を終えた患者が退院後に地域の診療所で経過観察を受ける場合などがこれにあたります。

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