地域の診療所やクリニック、歯科医院などと連携し、患者の紹介や逆紹介を行っている地域医療支援病院では高度な検査や手術が可能です。そのため、かかりつけ医からの紹介患者を積極的に受け入れて適切かつ専門的な治療を行い、症状が落ち着いて退院した後はかかりつけ医に逆紹介し、完治するまで継続して治療を受けられるように体制を整えています。
病気の早期発見や健康相談はかかりつけ医が行い、専門的な治療は地域医療支援病院が行う、といったように地域の医療機関と役割を分担しています。
地域の診療所やクリニックは規模が小さいこともありCTやMRIなどの医療機器は設置していません。地域医療支援病院では院内にある医療機器や設備を地域の医師や歯科医師が共同で利用することができるようになっています。より詳しい検査が必要な場合は地域医療支援病院の設備を共同利用することになりますが、患者はかかりつけ医を通じて検査の予約をします。検査結果はかかりつけ医にも共有されるため、地域医療支援病院の主治医だけでなくかかりつけ医からより詳しい説明を受けることもできます。
地域医療支援病院ではかかりつけ医から紹介された患者のためにベッドを用意したり、かかりつけ医が検査の内容や患者の状態を把握できるように電子カルテを閲覧できるようにしたり、とかかりつけ医と一緒に患者の治療にあたることができるように環境を整えています。病院によってはかかりつけ医と地域医療支援病院の主治医が連携して診療するケースもあります。
地域医療支援病院は緊急で搬送されてくる患者の診察・治療を24時間体制で行っています。専任スタッフのほか、重症患者を治療するための集中治療室(HCU)や必要な治療機器など、患者の受け入れに必要な施設・設備が整っています。
地域医療支援病院では院内のスタッフだけでなく、地域の医療従事者の教育を目的とした研修会や勉強会を開催しています。他の医療機関との連携を図るだけでなく、参加する医療従事者の知識や技術を向上させ、地域全体の医療の質を高めることにつながるとして、定期的に開催しているところが多いようです。
参加者は医療機関や介護施設、調剤薬局、歯科医院などに勤務するスタッフで、医師や歯科医師だけでなく、看護師や薬剤師などさまざまな職種の人が参加しています。
面接は基本的に1回限りです。わずかな時間で合否が決まるため、後悔のないようしっかりと準備してから臨むようにしましょう。ここでは面接で注意しておくべきポイントをまとめていますので参考にしてください。
地域医療支援病院への転職を成功させたいなら看護師専門の転職エージェントの1つ、レバウェル看護(旧「看護のお仕事」)を利用しましょう。さまざまなサポートで求職者を支えており、利用者満足度が非常に高いのが特徴です。
地域医療支援病院の概要を詳しく説明しています。転職を考えているならどのような病院なのか正しく理解しておきましょう。都道府県知事の承認が必要ですが、年々増加傾向にあり、地域医療の発展に大きく貢献しています。