メインビジュアル

地域医療支援病院の役割

地域医療支援病院の役割

地域医療の充実を目指す「地域医療支援病院」の役割を、4つの視点から詳しく見ていきましょう。


地域のかかりつけ医との連携

地域のかかりつけ医との連携

地域の診療所やクリニック、歯科医院などと連携し、患者の紹介や逆紹介を行っている地域医療支援病院では高度な検査や手術が可能です。そのため、かかりつけ医からの紹介患者を積極的に受け入れて適切かつ専門的な治療を行い、症状が落ち着いて退院した後はかかりつけ医に逆紹介し、完治するまで継続して治療を受けられるように体制を整えています。
病気の早期発見や健康相談はかかりつけ医が行い、専門的な治療は地域医療支援病院が行う、といったように地域の医療機関と役割を分担しています。

医療機器・設備の共同利用

医療機器・設備の共同利用

地域の診療所やクリニックは規模が小さいこともありCTやMRIなどの医療機器は設置していません。地域医療支援病院では院内にある医療機器や設備を地域の医師や歯科医師が共同で利用することができるようになっています。より詳しい検査が必要な場合は地域医療支援病院の設備を共同利用することになりますが、患者はかかりつけ医を通じて検査の予約をします。検査結果はかかりつけ医にも共有されるため、地域医療支援病院の主治医だけでなくかかりつけ医からより詳しい説明を受けることもできます。
地域医療支援病院ではかかりつけ医から紹介された患者のためにベッドを用意したり、かかりつけ医が検査の内容や患者の状態を把握できるように電子カルテを閲覧できるようにしたり、とかかりつけ医と一緒に患者の治療にあたることができるように環境を整えています。病院によってはかかりつけ医と地域医療支援病院の主治医が連携して診療するケースもあります。

救急医療への対応

救急医療への対応

地域医療支援病院は緊急で搬送されてくる患者の診察・治療を24時間体制で行っています。専任スタッフのほか、重症患者を治療するための集中治療室(HCU)や必要な治療機器など、患者の受け入れに必要な施設・設備が整っています。

研修会の実施

研修会の実施

地域医療支援病院では院内のスタッフだけでなく、地域の医療従事者の教育を目的とした研修会や勉強会を開催しています。他の医療機関との連携を図るだけでなく、参加する医療従事者の知識や技術を向上させ、地域全体の医療の質を高めることにつながるとして、定期的に開催しているところが多いようです。
参加者は医療機関や介護施設、調剤薬局、歯科医院などに勤務するスタッフで、医師や歯科医師だけでなく、看護師や薬剤師などさまざまな職種の人が参加しています。

よく読まれている記事はこちら

Twitter